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  • 英国に収監の独科学者
    責任感じ自殺考える

 広島への原爆投下のニュースは、英国に捕らわれているオットー・ハーン氏らドイツ人科学者に強い衝撃を与えた。ハーン氏は、ウラン核分裂の研究者。多数の犠牲者が出たことを知り、責任を感じていたようだ。

 科学者たちは、投下の事実をBBCのラジオニュースで知った。初めは宣伝のためのデタラメだろうと半信半疑だったが、詳細が分かると、事実と確信した。ハーン氏は、気が動転し、アルコールの力を借りてようやく落ち着いた。量子力学のワルター・ゲルラッハ氏は、自室に戻って自殺しようとしたが、銃もなく、かろうじて思いとどまった、という。

 原子炉の研究を手掛けたウェルナー・ハイゼンベルク氏は「原爆造りをやりたいとは決して思わなかった。ドイツが原爆ではなく、原子力エンジンに全力を注ぐことになってほっとした」と振り返った。他の科学者らも「終戦に導く一番早い方法だった」 「ドイツが先に原爆を完成していたら、世界にとってより悲劇的なことではなかったか」などと話し合った。
 
 
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